現在、北海道では、厳しい自然環境に対応した建築が増えてきている。それらは、機密性能・断熱性能・最小限換気・低温水暖房などの技術に裏打ちされて登場したものであるが、まだようやく芽が膨らんだ段階であり、本州の伝統的な形(デザイン)や、新しいデザイン潮流に負けない「北海道独自の形」はこれから作られていくのだと言う気がしている。
北海道の建築はこれからも変貌を遂げていくであろう。いくつかの経験を通して、北海道独自の形は、自然環境と対峙し真摯にデザインを模索していく事によってしか得られない事が分かった気がする。これからも北海道独自の形にこだわって建築を続けて行きたいと考えている。
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