2階板間。
2階は、杉板の板間とされました。
杉板は傷つきやすい欠点はあるものの、柔らかいのでその上に座ったり寝ころんだりする際は他の木より大分楽です。歩く際も足に優しく、断熱性能があるので少し温かい木なのです。
柱は、もともとの位置に残すことをこころがけ、平面計画を練りました。残された柱は新たに塗装をせず、日に焼けた古びたままの風情としました。壁だった部分には「貫」の穴が沢山ありましたので、モルタルで埋め白く塗って、もとの壁の「記憶」を残しました(この家にお住まいのご家族にとっては、古い家も思い入れのあるものでしたので、このようにしました)。
屋根の梁も、綺麗なものは見せることとし、天井を一部上げました。
|