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市川の家


フレキシブルな一体空間の家

20代の夫嫌のための家は、金融公庫の融資を受けられる最小限の70m 2(延床面積)を目標に作られました。平面の形は、空間の狭さを感じさせない為に、敷地ぎりぎりの短冊形(細長い長方形)とされ奥行きのある空間として作られました。

出来るだけの面積を比較的環境の良い2階の家族の空間に取り、1階は寝る事と風呂トイレのみに使われています。ピロティは、駅から遠い施主の駐車場として使用されています。

2階は、内部を包み込むR状の断面形状として一体感を作り出しています。ここは、天井まで達しない引込み障子や御簾(ロールブラインド)で、あいまいに仕切られ、夫婦や客の様々な活動に対応します。

比較的眺望の良い方向のみに窓を穿ち、唯一美しい青空の眺めを、長手方向一杯に取られた三か月形のハイサイドライトにより確保しました。

階段室は、部屋での活動を邪魔しないために、この居室空間の外に一枚の壁を建てて作られました。


fig.01


所在地 千葉県市川市
主要用途 専用住宅
家族構成 夫婦+子供 
設計監理 荒木毅建築事務所
構造・構法 木造軸組構法
敷地面積 100m2(30坪)
規 模 76m2(23坪)
工事費 16,500,000
竣工年 93年12月



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