設計概要
東京都新宿区の建て込んだ住宅地に建つ、鉄筋コンクリート造3階建ての二世帯住宅です。
この辺りは、江戸時代は寺町で、今も周囲にいくつかの寺が残っています。この住宅の北側は、寺の参道になっており視界が開けています。敷地は長方形で、南北が長手方向となっています。
南側・北側は建物幅いっぱいの開口部とし、眺望を上手く取り入れながら、視線の抜ける閉塞感の無い内部空間としました。
2階の居間・食堂を中心に、1階と3階に個室が配置されています。2階と他の階は、階段吹抜けや床に開けた穴によってつながり、家族の気配が感じられるとともに、屋上のトップライトよりの光を下階でも享受できる工夫となっています。
部屋と部屋のつながりを重視して、引戸を多用しました。和室と土間は一体としても、別の部屋としても活用できます。
スポーツ好きのご家族で、屋上でトレーニングをされたり、2〜3階の穴(吹抜け)を利用して、コンクリート打放しの壁面にウォールクライミング用の色とりどりのホルダーを埋め込み、壁を上り下りされています。
この住宅は、施工を担当して下さった株式会社 辰 発行のSHIN CLUBの2005/9 vol.66「壁で遊ぶ」言う記事でも紹介されています。
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